和算家が、サイクロイドをどのように考えていたのか を学ぶために、算法求積通考 巻之五 97を読む。
《あとがき》
まだ、点跡弧の途中で、面積を求めるに至っていないが、きづいたが有るので書いておく。
わたしは、サイクロイドを直線の上に円が転がって行き、その円周上に固定された点が描く軌跡、
ととらえていた。
したがって、円の半径が決まれば、形が決まる。
しかし、算法求積通考 巻之五 97 では、はじめから 輪の径 と 曳長 が与えられる。
『関係がある数字だね』と思いながら先へすすむ。
『あれ、輪が回っていない。』
和算の考え方は、輪は回らない、輪は横に引かれる(曳かれる)。黒点は、輪に固定されていない。
黒点は、輪の上を運動する。速度も自由、逆回転もあり。
これが、和算では普通の考え方。群算106の第2問でも同様。
『聖なる数学:算額』の第4章の問題4.3.4に次のような問題が有った。
定直線上を半径rの円が滑りながら回転せずに移動するとき、・・・
(点Pは回転しない円上を動く)・・・
『おかしな設定だな』としか思わなかったが、ここに 算法求積通考 巻之五 97 の設定が有った。
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